今日は、建築家像についての話です。
活動理念について
現在、昔から話していた高専時代の友達と事務所を設立する話をしています。
そこで考えていることは、
僕たちは自分達のためではなく、
目の前にいるお客さんのために建築を生み出していること。
災害で困窮する市民のために活動したい。
この2点を忘れずにしたいということです。
坂茂氏の例
こう思うようになったのは、
坂茂さんの活動を調べるようになったからです。
坂さんは、政治的な意味での雇い建築家や宗教建築、
富裕層への設計をすることにプロとして専門性を活かす領域の狭さを感じ、
もっと市民のために活動するべきではないか?
と感じ、VANという組織を立ち上げています。
いまだ、日本の建築界では専門家内に閉じられていたり、
災害での支援にまだ着手し切れていないと感じています。
マルコカサグランデ氏の例
フィンランドの建築家のマルコカサグランデ氏は、
都市の生態系の再生には、ボトムアップで多数の局所的なプロジェクトが必要であると考えています。
それが、都市の鍼治療という考え方です。
自分にできること
今日、日本を初め世界中では、水害問題、空き家問題、地震による津波など
数えきれない問題があります。
そのような情勢の中私たちができることは自然との共生をすること。
僕は、人と自然が寄り添う瞬間を「ひととき」と呼んでいます。
その瞬間を建築を通して、再び取り戻したいと考えています。
自分ごととしては、
①公民館で何かしら仕掛ける、防災関連でのプロジェクト
今の上御田の問題:高齢化と水害時の防災意識の低下 をみてのプロジェクト
②親戚の減築と水害対策and断熱処理
そして、
流域内人口密度日本1位の鶴見川は、
2019年の台風の際に
氾濫を防いだ事例が大きく取り上げられました。
これは、想定水位を大きく見積り、
遊水池の建設をしたことが大きな要因だそうです。
しかし、このような整備がどこの地域もされているわけではないです。
渡良瀬遊水地は、日本最大の遊水池です。
ここは、水害での貯水量はギリギリなので
小山市に住んでいたときは、毎年ヒヤヒヤしながら過ごしていました。
私は、渡良瀬遊水地での水害問題を解決したいと考えています。
卒業設計でもその問題を取り上げました。
かつては、地域に伝わる知恵がありました。
盛り土をして高さを上げたり、天井に避難用の船などを用意したりする
知恵がありました。
④被災地のボランティアに登録してみる⇨何が不足しているのか確かめる。
災害廃棄物処理のフローでは、処理に膨大な時間を要することが
問題です。それに建築家が介入していけるかを考えていきたいと思います。