今日は、「フィンランドにおける高齢者住宅・施設事例から見る日本のこれから」という東北工業大学教授の石井様の論文を拝見した。
フィンランドにおける高齢者住宅・施設事例から見る日本のこれから
そこに書いてあるものを
まとめて行こうと思います。
・フィンランドの人は、日本をロシアを挟んで隣国という感覚で見ていること
・24時間サポート付き高齢者住宅
が政府の方針で増えていくこと
2000年から2015年で5.7倍も増えている
・介護施設は、減少する方針
フィンランド全体の老人ホーム数は、2000年から2015年で2/5に減少した。
・現在のフィンランドでの高齢者の議論は、65歳ではなく75歳以上が議論の対象だそう。
・65歳が元気で75歳以上の高齢者の人口90%以上が暮らしていける住宅整備が進められている。
・2010年における統計では、
75歳以上の高齢者が在宅に暮らすのは、
39万人で89.5%
65歳から75歳までの高齢者が在宅に暮らすのは
50万人。
つまり、65歳以上の89.5%は在宅に暮らしています。
・2030年には、65歳以上が91-92%在宅に暮らすと想定した場合145.7万人になる。
そして、フィンランド政府は、
75歳以上の高齢者に100万戸のアクセシブルな住宅という目標を掲げている。
2015年では、28万戸しかなくのこり72万戸を
2010年から2030年までに32万戸を新築、40万戸を改築のための政策を進めている。
・改築の内容は、エレベーターをつけることなど
・フィンランドのスロットマシン協会は、
スーパーにスロットマシンを配置してその収益を保険福祉に還元していたり、非営利のNPOに助成する団体がある。
・フィンランド福祉の特徴は、尊厳の尊重・自己決定の権利・プライバシーの権利がある。
・フィンランドには、世界で唯一核廃棄物燃料の地下貯蔵施設を作っている。
・そして、長期にわたるロシアとスウェーデンの支配から独立して100年弱の歴史になるがその間もフィンランドは小国ながら自分達のアイデンティティを忘れない意志の強さがある。
http://www.jutaku-sumai.jp/elderly/ElderlySociaty/linkto/ElderlyHouse/006/eh006.pdf
フィンランドの根底にある強さ
フィンランドで、働いている身としては
フィンランド人は、お互いのことを尊重し
多様性を認める社会性が根強い。
例えば、太っていたり痩せていたり
背が高い、服や性別などに関して何も触れないこと。
仕事に関していうと、
自分から助けを求めたらとても助けてくれるが
自分から言うまでは相手を尊重し、
そっとしておく。
といった具合である。
この働き方は、日本では少し冷たい感じにも思う人もいるかもしれないが自分にはとても合っていると感じる。
自分から助けを求めることは、
大切な能力だと思うし、
有能だから手を借りないと言うプライドは
勿体無いことだと思う。
そんなことを学んでいる。