フィンランドが好きな建築学生のブログ

海外で働きたい建築学生へ。フィンランドの設計事務所で働きながら、建築事情を発信しています。

トゥルクの旅

フィンランドで最も歴史の古い都市トゥルク

 

今回は、土曜日の弾丸旅行に行きました。

トゥルクは、日本で言う京都みたいな場所です。

 

フィンランドで1番古い都市で

かつて、首都がありました。

 

なぜなら、フィンランドは、

スウェーデンの統治下にあったため

ヘルシンキよりも近くのスウェーデンよりに首都を構えていたそう。

 

そして、そのごロシアの統治下に置かれ

現在の首都が移動しました。

 

その中で今回は初めて車をレンタルしました、

 

左ハンドルで右側車線での運転は初めてでしたがなんとか無事乗れました。

 

3つの教会をめぐる

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今回はアールトがかつて一緒に働いていた

エリックブリュッグマンが設計した教会があります。

 

ちょうど、式が行われており

幻想な音楽が流れており温かい空間でした。

 

参列者に混じりながら中を

見ることになりました😅

 

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アイアンのエントランス
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3つの羽のような照明
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丸い照明で淡い水色の照明

 

そして、徒歩10分くらい墓地を通り、

ホーリークロス教会へ行きました。

 

さらに、3つめは

セントヘンリーのアートチャペルに行きました

魚の胃の中にいるような教会です。

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中では結婚式

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外は、銅板が貼られており

経年美化で周囲の緑に溶け込んでいく想定だそう。

 

サナトリウム

次に、もう少し足を伸ばして

パイミオにあるサナトリウムという精神病院に行きました。

 

設計者は、アルヴァアアルトです。

当時から、革新的な建築でした。

 

病棟は、南東を向いているので朝日は浴びられ、西日は避けられるようになっています。

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また、この床の色は冬の間でも気持ちを明るくするために派手な黄色にしたそうです。

 

そして、この建築の素晴らしいところは

当時(1933年)設備のカタログに頼れない時代に

自分達で一つずつ設計をしていたところです。

 

そのため、一つ一つオリジナルでデザインして

いかなければなりませんでした。

 

そして、ドアハンドルや照明器具など全て考えたそうです。

 

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手すりは、

服が引っかからないためであったり

握りやすかったり設計されていました。

 

そして、細部までこだわって

使う人のことまで考えた丁寧な設計でした。

 

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ノイズレスの手洗い器

水が当たる場所が45度に傾けられている部分に当たり静かに水が流れる設計になっています。


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エントランス


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左右は非対称にわざと作られている庇

 

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120人以上の患者さんが過ごしていたテラス

雰囲気は、

リゾート地のビーチの庭みたいな場所でした。

そして、奥に見えるのは大きな盆栽のようなものです。

 

これは、アールトがどうにかして自然を屋内に入れようと考えた結果だそう。

 

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食堂の右側の床は柱で支えるのではなく、

上から吊り上げられています。

 

このような建築をアールトは35歳の時にしており、現在築89年目です。

 

しかし、未だに使われ続けられています。

そんな愛される建築を作りたいと改めて感じました。